部長からの話をそのまま伝えてもメンバーには伝わらない
これもマネジャー(課長職)をまとめるマネジャー(部長職以上)からすると「あるある」なのかもしれません。
部長や社長が言ったことが全くメンバーに伝わってないということ。
例えば、こんなケース。
社長が現状の会社状況について部長を鼓舞する。
「今、〇〇市場は混沌としていて、当社のサービスは競争優位性を失ってきている。それにより業績も低迷してきている。きちんと目の前の顧客の声を聞けているのか?その積み重ねが業績低迷に繋がっているのではないか?〇〇部長もそう、●●部長も。マネジャーがどんな行動管理をしているのかきちんと把握しているか?マネジャーが何に困っているのか、きちんと声を吸い上げて解決してあげるのも部長としての大切な役目ではないか?」
それを聞いた部長がマネジャーを鼓舞する。
「最近業績が悪くなってきた。何に困っている?顧客の声をちゃんと聞いているか?という話が社長からあった。そもそもメンバーの行動管理は出来ているか?この前の飲み会でたまたま聞いたんだが、営業の●●は毎日〇〇をしてしっかりと話をまとめているそうだ。そのようなナレッジ共有をしていくのも必要なのではないか?」
多少、話が変わっていはいるが大筋は社長と同じことを伝えている。
それを聞いたマネジャーはメンバーに伝える。
「最近業績が悪くなってきた。顧客の声をちゃんと聞いているか?という話が社長からあったと部長から聞いた。メンバーの行動管理もできているか部長から聞かれた。営業の●●は毎日〇〇をしてしっかりと話をまとめているって部長の耳に入ったみたい。●●が俺には話してくれなかったのは残念だ。ナレッジ共有が必要って部長が言っていたから、ナレッジ共有してみようと思っている」
ある意味で、「あり」な場合もあるかもしれないが
~が言ってた、~から聞いた、とマネジャーの意思が感じられない指示が来たらメンバーはこう思うだろう。
「それって部長の言ってること、そのまま言ってるだけじゃん。あなたはどう思っているの?」
部下は往々にして、マネジャーより優秀な場合も多い。
こんなことの積み重ねでマネジャーへの信頼が失われる。
ちょっと大袈裟であるが、以下みたいな回答の方がまだマシだ。
「この前、部長に呼ばれて業績のことや顧客対応について話があった。今は業績が少し下がっているからいろいろな所を突っ込まれてしまっているんだ。ただ皆が毎日行動しているのはわかっているから、自分もきちんと皆の行動から何か糸口がないか、探してみる。みんなで行動した上で感じたことも共有して互いに能力UPを狙っていこう。自分も他営業所を含めていろいろと聞いてみるから。お客さんに向き合って改めて引き締めていこう」
どっちが信頼が積み重なっていくかは、明らかだと思う。
全く同じことを伝えるのであれば極端な話、ロボットでいい。
普段から接している部下(メンバー)に最も伝わる、やる気の出る言葉のチョイスをしてあげないといけない。
だからこそ、そのまま伝えても仕方ないのを改めて理解する必要があると思います。
※写真は名前「YUICHI」が伝わらなかった写真
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