ボールがどこにあるか意識する
マネジメントで意識していること以外で、普段仕事では何を意識していますか?という質問に対しては、
「スピード」
「継続」
「楽しもうとする」
「伝わり方」
「顧客をパートナーと考える」
「相手に興味を持つ」
「本気になれるかどうか」
「信頼関係の構築」
などと答えています。
その中で今回は「スピード」に関することを書きます。
社会人人生の私の限られたコミュニティ・社会の中で人から最も「スピード」については評価されてきたことのように思います。
どこかで「対応が早いで賞」的な賞をいただいて照れた記憶もあります。
日々の業務の中で、
顧客提案のPDCA
事業改善のPDCA
メンバー育成のPDCA
などいろいろなPDCAサイクルはあるかと思いますが、
「スピード」というとそれらのサイクルを「速く」まわすことを指していることが多いと思いますが物理的に「速い」ことが重要だと思っています。
「はやっ!!!」ってなるのが重要だと思います。
そうなるとどうしたら速くなるか?速くできるか?の議論になりがちですが、
営業マンとしてお客様とのやり取り、
マネジャーとして部下(メンバー)とのやり取りを例にとって、
「なぜ速くまわしているのか」という観点で書きたいと思います。
人は直接話したり、ビジネスチャットやメールをしたりしながら常にコミュニケーションのキャッチボールをしています。リレーでバトンを渡しあっている、でもいいです。Aさん⇔Bさんの「⇔」のイメージです。
では、自分がお客様に営業している側をイメージしてほしいです。
・企画を立案させてくださいと伝えて「いいですよ」とお客様に言われた
・提案をしたいと伝えたら「提案次第」とお客様に言われた
・お客様から「課題」を教えてもらった
・見積もり依頼がお客様から来た
これが「ボール」がこちら側にある状態。
この「ボール」を返すと、
・企画を立案して伝えた
・提案が終了して期限を伝えた
・課題に対して解決策である自社サービスを伝えた
・見積もりを提出した
これが「ボール」が相手にある状態。
そう、このように「ボールがこちらにない状況」に「速く」する。
マネジャー視点でも考えてみる。
・部下から「ちょっと相談です」が来た
・部下から日報の確認依頼
・部下からの提案方法相談
・部下からの見積もり確認依頼
これが「ボール」がこちらにある状態。
このボールを返すと、
・部下の相談が完了して行動に移っている
・部下は日報のFBをみている
・部下は提案書を作成している
・部下は見積もりを提出している
これが「ボール」が部下(メンバー)にある状態。
これも同じように「ボールがこちらにない状況」に「速く」する。
営業としても、部下(メンバー)とのコミュニケーションでもボールがこちらにない状況にする、ということがスピード感を出していく上で重要です。
とにかく自分が原因で仕事を止めない。
ただ「ボールを速く返しているだけ」です。
部下(メンバー)に対してただやみくもに「スピードだ!!」なんて考えや指示ではなく、上記の「ボールの居場所」を通じたコミュニケーションと合わせて考えると意識も高まり、必要性も少し説明しやすいのではないかと思います。
これはコミュニケーションにおける「スピード」の話であり、
事業改善や事業展開において全て当てはまるわけではありませんのであしからず。
キャッチボールで、
ボールを相手が投げてきて、受け取った。
ボールは手の中にある。
それを投げ返さないで
キャッチボールは続けられるのか?
…「スピード」を意識しています。
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