職種が違うメンバ―のチーム運営とは?
以前、「得意なことと好きなことは明らかに違う」や「強みは周りからの評価されたこと」でも触れましたが、「強みの発揮」はマネジメントでは大切です。
そうすると、以下のような疑問を持つ方もいると思います。
実際に私もよく人に聞かれます。
『これは営業などの同じ職種だから有効なのでは?職種違うチームだとどうなの? 』
逆に、
『これは違う職種だから有効なんじゃないの?営業とかでも強み発揮とかあるの?』
結論からすると、どのような場合でも一緒で、「強みの発揮」は大切だと考えます。
自身の経験も踏まえて、まずは今回は前者について触れたいと思います。
職種が違うチーム運営の仕方や、強み発揮について。
もちろん、これがすべてではないことは断っておきますが自身はこのような形でやっています。
初めに1つ解決しておきたいのが、
マネジャーの悩み「全部の職種、わからないもん」問題。
自身が得意な職種内容以外、理解できないという問題です。
結論としては
「全ての職種が行える能力・業務を把握することは不可能」だということ。
たまに、スーパーな方は全部を把握していて細かい業務まで分かる場合もありますが
基本的には不可能です。
この全てを把握できない環境でまずやること。
「事業や組織やプロジェクトのゴールを明確にして、それらの道筋を一緒に考え、数字で語る」
が有効だと思っています。
チームで行っているのは何かしらのゴールやビジョンがあるはず。
しっかりそれを揃えることがスタートです。
揃った上でやることや必要機能、役割などを考えて振り分けていく。
但し、振り分けるときの「丸投げ」には要注意。
「出来ないから頼む!」で済むのは信頼関係が出来上がっていれば時にOKですが、出来上がってない状態でやると関係悪化は容易に起きてしまいます。
ですから、基本的には「丸投げ」しないようにしたいです。
わからないから丸投げしてしまうという心理もわかりますが、わからないこともわからないなりに「理解しようとする気持ち」が大切です。
結局全ては理解できない、のですが。
では、進め方の具体例をあげます。
マネジャー・営業・企画・エンジニア・デザイナー・コーダー・カスタマーサポートが1名ずつ。
↓
全体のゴールやビジョンを設定。「どうなったら良いのか?」
セールスプロセスも明確に。「どんなステップでゴールに向かう?
↓
各自がそのゴールや中間ステップのために必要なことを羅列
↓
「やり方」は能力を有するため理解できないが、全体を全員が把握する。
↓
業務スタート
↓
途中経過を数字で確認できるようにする。その数値も事前に決めておく
↓
ゴールやビジョンの達成へ
こんなイメージです。
こんなに職種や人がいない場合には1名で複数役やりますが特に流れはかわりません。
まずは共通ゴールを認識してそのゴールについて職種を超えて話せる関係を構築していきます。
同じ話題で営業とデザイナーと会話、企画がサポートが会話、エンジニアがコーダーと会話。こんな環境を作る必要があります。
会話できるためには、そう、少し業務を知らないと会話できない。
マネジャーは全てを把握することはできませんが、全体の流れを把握するうえで最低限の知識があるとよいと思います。
マネジャーが営業のテレアポトークスクリプトを作る必要はないが、どのようなステップで営業活動しているかは知る、
マネジャーが企画のマーケティング3Cの詳細を語れる必要はないが、戦略のストーリーは語れる、
マネジャーがデザイナーのイラレの機能を知る必要はないが、イラレやフォトショップを活用して何をするかは知る、
マネジャーがコーダーのタグを複数知る必要はないが、htmlとCSSの構造くらいは知る。
これら、最低限の知識を得て「知ろうとしている」「理解しようとする気持ち」が必要です。
これらで信頼関係も築けたりしますからね。
ちょっと話が脱線してしまいましたが、1チーム内に同職種の人がいる場合は職種内でも得意な部分をやればよい。
おおよそ同じ職種同士だと強みに気づいている場合も多いですし。
同職種の人数が少ない場合は職種横断で会話できるようにして、一緒に考える場を作ることで職種を超えた新たな強みを一緒に探す空間を作る。
基本的にマネジャーは全体の流れを把握し、各自が強い部分に集中できる環境を作ってあげる必要があります。
「限られた資源の最大化」が重要です。
ゴールやビジョンに向けて職種の境界線を越える場(MTGや打合せ)と越えない場(実際の業務)を明確にして、まずはベクトルを揃えて、揃った上で数字をもとにゴールやビジョンに向かっていければと私も常に思っています。
0コメント