「何のために行っているか」をきちんと考える
生産性向上の重要性が言われています。
その際には、コスト削減の視点のみでなく、かけたコストに対する対効果である、成果の最大化にも目を向けなくてはならないと思います。
生産性を考える際には、
「業務整理」「業務改善」をして、今行っている業務に対して
「これはなぜ行っているんだろう」「何分かかっているだろう」と考えていくことは重要です。
逆に新しいことは「まずやってみよう」と考えすぎずに行動してみることは良いと思っているのですが、ルーチンのように行っていることは特に、「なぜ」「何分」を考えてみるのが良いと思います。
その意味で「なぜ行うのか」が業務整理をキッカケに、スッキリすると方向性が決まり、それだけで生産性があがると考えています。
有名なレンガ職人の話を出します。
参考(別サイト):https://prnavi.net/management-mind-aesops-fairy-tale/
人により見えている世界・目指している世界が違います。
「レンガを積んでいる」「壁を作っている」「大聖堂を作り文化を創っている」。
どこを意識して仕事をするかで、結果が大きく変わっていく、という考え方でもあります。
この考え方は、やはり生産性の向上にも通じると思います。
目の前のものをこなすだけでなく、先々を見ている人は自ずと目の前のことは
通過点と感じて生産性があがるのではないでしょうか。
営業活動をレンガ職人に置き換えてみます。
「アプローチは何のためにやっているの?」に対しての部下(メンバー)の回答として
「アポイント獲得のためです」であれば、レンガ積みレベル
「契約/受注してお役に立つためです」であれば、壁を作っているレベル
「お仕事をいただいてその反響が出て貴社が発展することで、●●な世界を創ります」であれば、大聖堂つくって文化レベル
と言った形でしょうか。
先々を考えられていれば、顧客に対しての対応方法も生産性と共にあがります。
マネジャーとしてはついつい「壁を作っているレベル」の話をしてしまいがちですが
そこはきちんとこれから目指す文化や大聖堂を創りあげる話をしていきたいものです。
今、自分のやっている仕事/作業は、以前変えたくない人…でも触れたようにその人にとっては基本的には重要だと思って仕事をしています。
その仕事を速く行うことへのメリットも特にはない(会社としてはある)ため、スピード改善もされにくい。
だからこそ冷静になって業務整理する必要があったり、時に別部署や他社からの介入者の指摘によって「それって不必要・無駄ではないのか」と気づかされたりします。
が、本来は自部署のマネジャーがどんどん気づいていくべきです。
逆にきちんと自身の仕事が何の意味があって、その「意味」を説明できないものはマネジャーとして部下(メンバー)に任せてはいけないと思っています。
マネジャー自身も部下(メンバー)自身も「何のためにやっているのか」を考え続けて生産性の向上をしていきたいと思います。
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