コミュニケーションのポイントは「相手の気にしていることを尊重する」こと
以前、伝え方より伝わり方が大切ということを書きました。
最近、「伝えることより伝わることの方が大切」という記事などを見て思い出したので、コミュニケーションをするときに気を付けることについて1つ書きたいと思います。
いくつかよく起きがちなシーン例を書きたいと思います。
例①
交渉やMTGの場で自分の意見を伝え、
相手から否定的な意見や質問(反対意見と感じるような事)が飛んできた。
伝える側は、意図などが伝わってない+否定されたと感じているため、必死に再度同じような説明をする。
しかし、相手側は伝える側が熱くなっていると思い、少し驚く。
さらに相手側も急に否定された気になり、あまり良い気がしなくなる。
そしてさらに伝わらなくなる。どうしよう、気まずい…
例②
交渉の場で「自社の強み」を競合を引き合いに説明する。
自分としては、完璧。
競合の弱みを自ら指摘し、自社の強みを主張する。しかし、意外にも相手は「へぇ~」という形で反応がよくない。
焦った自分は、反応がよくないからか、再度似た切り口で
違う競合の話を出して自社の強みを主張する。
すると、「そうですか…」と何となく伝わった様子を見て安心する。
いずれも、微妙なニュアンスで間違っている雰囲気(=ミスコミュニケーション)になってしまうことに気づくでしょうか。
それは、矢印が自分(自社)にだけ向いてしまっていること。
さらに分かりやすく言うと、
自分のことばかり考えていて、相手の気にしていることを考えず、こちらの主張のみをしている状態。
これって結構起きてしまうこと。
きっと、そうやってしまっている人は心当たりがないでしょう。
「いやいや、自分のことばかりなんて考えてないです」
ですが、結果相手がどう感じるかなので、心当たりなんて関係がない。
気づかない場合が圧倒的に多い。
例①で言えば、
なぜ相手はその意見・質問をしてきたのかを察する必要があり、
相手が気にしていることはなんだろう、きっとココだろう、と考えてそこの解を提示する必要があります。
例②で言えば、
相手が競合のことをそもそもどう思っているのだろう。
肯定的?否定的?
万が一肯定的な意見を感じていれば否定してはいけないし、
(相手の考え方を否定することにもなるから)
否定的な意見を持っていたとしても競合にもリスペクトする点があるはずです。
基本は相手が本来持っている考え方・気にしている点を尊重するべきです。
そこから、コミュニケーションをスタートする方がうまくいきます。
ついつい「伝える」ことに必死になり、相手はさらにそのことで否定されているように感じ、さらにコミュニケーションがうまくいかなくなることがあります。
ですから、相手が気にしているポイントを把握したり、さらには先に伺ったり、現状を把握してから語る方が効果的です。
パワーで押す議論や交渉ではなく、ロジカルに話を進めていき、最後は感情で心を動かす。
そんなコミュニケーションをしていけば良い着地になると思います。
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